世界フライング選手権-団体戦

個人戦の結果をみればオーストリアは間違いなく団体金メダル候補の筆頭であっただろう。しかしアンドレアス・コッフラーが95m地点にランディングした時、35,000人の観客が一瞬静まりかえった。地元での世界選手権開催にも関わらずチームにとってはアンラッキーな展開となった。風のコンディションが公平でなかったからだ。改めて「屋外で行われるスポーツの難しさ」が議論された。モルゲンシュテルンは語る。「ジャンプなんて簡単さ。コンディションが全て整っていればね。」。
結果はノルウェーフィンランド、ドイツに次ぐ4位に終わった。
「もし失敗と悪コンディションが重なってしまったら難しくなるよね。」とポイントナー・ヘッドコーチ。
8本中3本のみが成功ジャンプといえる。そのうち2本はモルゲンシュテルンだ。[
風がわるけりゃどうしようもないさ。誰もKofiを責められないさ。どうしようもないもの。僕もこれ以上どうしようもできなかった。」とモルゲンシュテルン。
個人戦で2度目の2位に入ったビドヘルツルは「みんなしっかり飛んださ。ただ運がもう逃げてしまったようだね。」と語った。
「我々は団体でも金メダルを獲得したかったが上手くいかなかった。それでも嬉しく思う。2つの個人メダルを獲得できた。目標以上の成果だ。」とインナウアー氏も満足な様子。
4)Austria(Koch 183.5/199.0, Morgenstern 201.0/203.0 Kofler 95.0 /165.0 Widhoelzl 173.0/188.5)

06.01.05 Val di Fiemme

「とても良い週末になったね。選手たちの努力が充分に実っているからね。ただ五輪に出場する選手はまだまだやることがある。」とクロメシェク・ヘッドコーチ。「土曜の結果(7位)にとってもがっかりしていた。だって(前半のクロカンを終えて)充分に勝てる位置につけたから。でも今日の2位には満足している。」とシュテヒャー。ゴットバルトも「今日は特にジャンプの出来に満足している。最終周ではマンニネンについていくことができなかった。ハンヌの方が強かったね。」
ゴットバルト、シュテヒャー、ビーラー、グルーバーの4選手は次戦ハラコフ戦を欠場しサンモリッツで調整を行う。五輪前最後のワールドカップオーストリア・ゼーフェルト戦にむけての調整の為だ。「サンモリッツは好きな場所だ。特にジャンプ台がね。僕はいつもこの台できっかけをつかむんだ。」とゴットバルト。
この4選手は五輪代表がほぼ確定している。残りの2枠をクライナー、ベーンハルト・グルーバー、デニフルの3選手で争うことになる。「もちろんハラコフ戦とサンモリッツでの合宿を見てみないと何もいえない。」五輪出場選手は2月6日ウィーンでプレゼンテーションが行われる。
この時点でマンニネンの総合優勝がほぼ確定した。現在総合2位のロニー・アッカーマンとの差は363ポイント。逆転の為には何かミラクルを起こさなければいけない。
2)Stecher 3)Gottwald 7)Bieler 17)M.Gruber 22)Kreiner 25)Gruber 33)Denifl