複合勢にインタンビュー

シュテヒャーに質問
Q:五輪金メダルに関して
Stecher:本当に素晴らしい。僕らは今日良い走りが出来た。板の選択も良かった。そして勝つのに必要な運もあった。スポーツマンにとって最高のものを獲得できたんだからね。僕はどん底から抜け出すのにとても努力した。大きな見返りとなったよ。
Q:最終走者の役について
Stecher:泣いたりなんかしなかったよ(笑)2-3週間前にビーラーとこのことについて話していたんだ。直前に決まったならプレシャーで緊張してしまうだろうけど、僕は全くナーバスにならなかった。差も逆転できる計算範囲だったしね。ビーラーに言ったんだ。20秒なら逆転できるって。
Q:作戦について
Stecher:最初の2.5kmはガイザーに追いつくのに全力を尽くした。ガイザーの後ろにつけたおかげで風をうける必要がなくなった。それからしばらく休むことができた。ガイザーに追いついたあとすぐには仕掛けなかった。危険だからね。そして最後の登りでアタックした。すぐにガイザーが反応できないことがわかった。
Q:最後の数メートルは?
Stecher:リードを広げたのでどこかに国旗がないかなと見回したんだ。でももうくらくらで見つけることができなかった。
Q:団体の金メダルは個人のそれより価値があるって言っていたけど・・
Stecher:ただみんなで喜べるってことだよ。例えば僕とフェリックスはもう14-15年も一緒にやってきた。だからこそ嬉しいんだ。
Q:コーチのクロメシェク氏とは?
Stecher:01年の世界選手権でちょっとした摩擦があった。選手選出でね。でもスポーツではよくあることだしね。その後また良い関係を築くことができた。
Q:後押ししてくれた人は?
Stecher:父親は仕事で残念ながら来ることができなかった。でも母親、妹、恋人のカリーナ、そして最初のコーチのニーダーハマー氏が来てくれた。


ゴットバルトに質問
Q:五輪金メダルに関して
Gottwald:ただただ現実になったんだ。そして本当に信じられないよ。みんなが成長したんだからね。五輪の金メダルはいつだって僕らの目標だったんだ。
Q:難しい状況だったね。
Gottwald:僕らはこの4年間に力をつけてきた。でも今日はとても難しいコンディションだった。
Q:クロカンは?
Gottwald:作戦はシンプルさ。できるだけ早く走るだけだから。そして差が詰まっていることを知った。さらに登りで差を詰めることができた。
Qそして
Gottwald:20秒差ならガイザーがナーバスになり、マリオが落ち着いて走れると思った。彼は今日とても強かったね。


ビーラーに質問
Q:五輪チャンピオンだね。
Bieler:今日は最初からすごくいい気分だったんだ。僕の地元の仲間で昨日リュージュで金メダルを獲得しただろ。03年の世界選手権で金メダルを獲得したときも前日に彼らが金メダルを獲得していたんだ。
Q:金メダルと一緒に眠ることができるって想像していた?
Bieler:今日は厳しいコンディションだった。そして雨と風が強かったけどみんな素晴らしいジャンプができた。それでもドイツとは差があった。そしてコーチがクロカンの順番を決めた。とてもリスクのある決断だったと思う。僕はいい場所で走れたと思う。だって僕のあとに2人のマシンが控えていたからね。
Q:マリオとあなたは五輪前にこのことを話していたらしいけど。
Bieler:ここずっといつもフェリックスがアンカーを務めていた。でも僕はマリオにも出来るんじゃないかなって思っていたんだ。だって彼はアンカーを勤めるだけの走りをしているからね。そしてそれが証明された。僕らはドイツが3-4番目にクロカンの早い選手をおかないと予想した。そしてそれが当たったんだ。
Q:ドイツがポーカーを演じていたと?
Bieler:絶対フェリックスが最後だと考えていたはずだ。だからこそ走れる選手を1・2・3と置いたんだと思う。僕は自分のところで1分以内に抑えれば(残りの2人で)逆転できると考えていた。そして僕とグルーバーは遅れを最小限にとどめた。後の2人はただただすごいよ。
Q:シュテヒャーがガイサーを引き離したとき何を思っていた?
Bieler:みんな叫んでいたけどまだ安心できなかった。だってゴールして初めてメダルの色が決まるからね。ソルトレイクは最後まで金か銀か銅かわからなかった。フェリックスは素晴らしい走りをしたけどね。昨年のオーベストドルフも銀かなぁと思っていたら銅になった。そして最後の直線で本物のマリオがやってきた。ゴールした。
Q:人生で最高の瞬間かな?
Bieler:もちろんさ。もし僕の彼女(アンナさん)がここに来られればもっと最高だったけどね。(療養のため)残念ながら彼女は家に帰らざるをえなかった。彼女は世界でもっとも哀しい人になったよ。試合が1日ずれたおかげでね。もちろん彼女にみてもらいたかったさ。すぐに彼女に電話したよ。彼女に祝ってもらうのは重要だからね。今日はオーストリア・ハウスで祝勝会があるよ。そこには両親や友人も集まるんだ。


グルーバーに質問
Q:ミッキィ、今日のことを予想していた?
Gruber:全く。でもミヒャエル・ドルフマイスターとマイッシィ(アレクサンドラ・マイスニッツァー)が昨日夜僕に言ったんだ。僕らが金メダルをとる夢をドルフィが見たってね。
Q:君は何の夢をみたの?
Gruber:わからないなぁ。よく眠れなかったから。
Q:今日起こったことを認識できている?
Gruber:ただただ信じられないよ。これでプレッシャーがなくなる。多分夜ベッドに入るときかもっと後になって実感できるんだと思う。そしてじっくり思い出すんだ。ジャンプとクロカンをね。ジャンプは4人とも上手くいった。クロカンも僕とビーラーは持ちこたえて、後の二人が素晴らしかった。
Q:シュテヒャーがゴール地点を越えたときの感想は?
Gruber:経験しなきゃわからないよ。もちろん感情は沸いてきた。僕はプレダゾでの世界選手権(団体優勝)にも出場できたし素晴らしい経験をした。そして今度は五輪だ。まだ信じられないんだ。でも現実だ。
Q:クロカンの第一走者として難しい役割をこなしたね。相手がキルヒアイゼンだったし。
Gruber:スタートの時、とてもナーバスだった。コーチだちに告げたんだ。もし僕が最初にタイムを失うようなことがあってもナーバスにならないでくれって。でもコーチは「大丈夫だ。信じているよ。」とだけ言った。そして僕は素晴らしい走りができた。