オーストリア史上最年少金メダリスト

19歳のモルゲンシュテルン、21歳のコフラーが、風などにより不運続きだったこれまでのシーズンを打ち消すかのようなジャンプを見せた。
しかし若いうちに成功すると人格形成に問題が生じないだろうか。。。「彼にとって今この時点で五輪チャンピオンになる必要性は必ずしもないだろう。彼はまだ人格形成の途中にあるからね。でも彼はこれからも努力してチャンピオンにふさわしいことを証明しなければならない。ジャンプはいつも進化しているのだから。」とインナウアー氏。
かつてのヘッドコーチ、レピステ氏はモルゲンシュテルンを「ニッカネンのようだ」と語り、インナウアー氏は「ダイヤモンドの原石のようだ。」と表現した。モルゲンシュテルンは「五輪で勝てる」という自らの言葉を疑ったことはなかった。「彼はとても野心的でパワフルだ。彼はまだいろいろ学ぶ段階にある。だが勝者になるために必な野心を持っている。」とポイントナー氏。
モルゲンシュテルンはスポーツ遺伝子を持って生まれた。おじのアロイス・モルゲンシュテルンは1976年のインスブルク五輪でスラロームに出場し7位に入っている。彼は今はサッカーのコーチをしている。彼のふたりの息子(モルゲンシュテルンのいとこ)はFCLustenauで活躍している。
「トーマスにはずっと競技を続けてほしい。」と父親のフランツ氏。「多くの成功とそして怪我なく」と母親のグルドゥンさん。
彼の手本は船木 和喜だ。2003年リベレッツで16歳のモルゲンシュテルンは初優勝を挙げている。その年に世界ジュニア選手権で個人・団体と金メダルを獲得。05年の世界選手権で団体金メダル、更に今年は世界フライング選手権で銅メダルを獲得している。
 21歳のコッフラーは銀メダルだった。しかしそれは金メダルと同じくらい輝いていた。今シーズンヴィリンゲンでワールドカップ初勝利を挙げ期待感を感じさせていた。
コッフラーが初めてジャンプを飛んだのは10歳のとき。「僕の一番仲のよかった有人が月曜、水曜、金曜とトレーニングに行っていたんだ。それで僕もやってみようとおもった。」彼は最初はサッカーをしていた。母親が勧めたからだ。彼の両親は離婚をしたため、コッフラーに何か打ち込むものを与えたかった母親がスポーツを与えた。コフラーは明るくフレンドリーな性格だ。彼は母親のレナーテや妹(姉?)のダニエラとは友達のような関係だ。はじめての賞金で母親と妹にプレゼントを買ったという。